電子制御スロットルバルブの採用により、燃料噴射をさらに緻密にコントロールすることができ、エンジンのレスポンスとパワーデリバリーを向上させています。また、エレクトロニッククルーズコントロール作動時の制御も行っています。

クラッチハウジングのアルミカム構造により、クラッチレバーの荷重を軽減し、少ない握力でクラッチの操作を可能としています。また、急激なシフトダウンなどで過度なエンジンブレーキがかかった場合はスリッパーカムの働きでクラッチの圧着を緩め、リヤタイヤのホッピングなどを低減することができます。

ワイドなハンドルバーが、リラックスかつ操作性の優れたアップライトなライディングポジションに貢献しています。脚を軽く曲げた場所に配置されたステップが、ゆったりとしたライディングポジションを作り上げています。

長いストロークを持つサスペンションは、荒れた路面でもショックを吸収し、快適な走行を提供します。また軽量な前後17インチホイールは、軽快でスポーティなハンドリングに貢献しています。

フロントブレーキに採用する4ピストン・ブレーキキャリパーは、高剛性なモノブロックのラジアルマウント仕様。φ310mmの大径ペタルブレーキディスクとラジアルポンプ式ブレーキマスターシリンダーの組み合わせにより、操作性と制動力を両立させています。

KTRCは速度やエンジン回転、スロットル開度、前後輪の回転などを常に監視。リヤタイヤの空転が予想される状況ではエンジン出力を自動的にコントロールし、車体の安定性確保に貢献します。システム介入の強さが異なる３つのモードを搭載しており、ライダーはハンドルのスイッチから選択できます。

カワサキがスーパースポーツモデル用に開発した高精度ブレーキ制御システムであるKIBSを標準装備。高精度なブレーキ油圧制御により、標準的なABSシステムよりもはるかに細かく油圧を調整することで、優れたコントロール性を発揮します。さらに、ABS作動時に発生するレバーやペダルへのキックバックも低減しています。

VERSYS 1000 SEは、アクセサリーとしてラインナップするトップケースとパニアケースを、同時に取り付けることが可能です。片側容量28Lのパニアケースはカワサキクイックリリースシステムの採用によって簡単に着脱が可能で、利便性を向上しています。

大型のベント付きウインドシールドは、ライダーの好みに合わせて約40mmの範囲でスクリーンの高さを調節できます。操作もスクリーン内側左右にあるノブを回すだけで、工具も不要です。

インストゥルメントパネルに12VのDC電源ソケットを標準装備しています。

カワサキクイックシフターは、クラッチ操作無しでシフトアップとシフトダウンが可能。シームレスな加速とスムーズな減速を実現しています。

左右のシュラウドにLEDコーナリングライトを装備。左右それぞれ3灯のライトが配置され、車体のバンク角によって順番に点灯。ヘッドライトでは照らすことができない、ライダーの視野方向となるコーナーの内側を広く照らし、夜間走行中のライダーの視界を広げます。

インテグレーテッドライディングモードは、トラクションコントロール、パワーデリバリー、サスペンションキャラクターをボタン一つで設定することが出来ます。さまざまな状況下で安定したライディングを楽しむことができます。

フルカラーTFT液晶ディスプレイのインストゥルメントはBLUETOOTH通信機能を搭載。スマートフォンアプリの「RIDEOLOGY THE APP」を使って接続することができます。インストゥルメントにはスマートフォンの着信情報などを表示するほか、スマートフォンでは車両情報やライディングログなどを確認することができます。